酵素って何?

酵素という言葉は、今では誰もが一度は聞いたことがあるお馴染みの言葉。それというのも、酵素には健康だけでなく美容にも良い効果があることがいろいろとわかってきたから。
一昔前、酵素ドリンク ダイエットといった健康に考慮したダイエット方法として紹介されたことからも、若い人を中心に爆発的に広がっていきます。今ではさまざまなところで酵素が頻繁に活用されるようになっています。
そんな酵素とは、一体どんなものなのでしょうか?

酵素とは、生命体で起こる化学反応に対して触媒としての役割をもつ分子…といったものです。
この働きによって起こる触媒を、酵素的反応と呼んでいます。

酵素は生き物が口にした物質を最初から最後まで、そこでおこる過程において必要とされます。つまり、消化から吸収、輸送、代謝、排泄と…あらゆる行動において必要であり、取り入れた物質を必要な形に変化させるには必要不可欠なものとなっているのです。

酵素と一言にいってもその種類はたくさんあります。ほとんどが生物の体内で作られるたんぱく質を元にして酵素が構成されます。
なので、生物の体内における成分や分布などの特徴、熱やpHなどによって変性して活性を失うこともあります。
これを失活といいますが、他のタンパク質でも同様にいえることです。

古来から人は、一部の食品を発酵させて使っていました。これも酵素の活用の一つです。そして、この食品の製造だけでなく、今では化学工業分野や日用品の機能向上など…幅広い分野に応用されるに至っています。
医療分野でも酵素の活用は進んでおり、酵素量を検査して診断したり、酵素の作用を調整して作った治療薬などもあるというのですから、いかに酵素が深く関わっているかわかるというものです。

酵素の役割

酵素が体内においてどんな役割をもっているのかというと、それは生命を構成する有機化合物や無機化合物などを取り込み、必要な化学反応を引き起こせるようにすることです。
細胞内においてはさまざまな化学反応が起こっており、それを担当しているのが酵素。そこにあった役割をもつ酵素が働いているのです。
その働きは繰り返しおこなわれ…それにより触媒反応が進行し、生命活動が良好にキープされていくのです。

酵素はさまざまな物質があるなかに存在しています。生命維持活動をおこなうにおいて、無秩序に反応してしまっては良好な活動はできません。ですから、酵素は利用すべき物質をしっかりと選び出し、化学反応を秩序立てて進行させているといえます。
つまり、そこには高度は基質選択性と反応選択性を持っていることがわかります。

細胞よりも小さい尺度の中で、秩序立てた作用をする酵素。人が昔から利用してきた発酵食品も、酵素の反応をうまく利用したものといえるのです。